韓国の人気俳優ユ・アイン最新作! !
ケンカだけは自信があるが、担任のドンジュにはかなわない小心者の反抗児ワンドゥギを演じるのは、映画「バーニング」などで日本でも絶大な人気を博すユ・アイン。
純粋さと反抗的な気質がうまく調和した独特の魅力でさらに成熟した演技を披露している。
そして、ユーモラスながらも人間味あふれる教師ドンジュを演じているのは、「1987 ある闘いの真実」「10人の泥棒たち」で強烈な印象を残した韓国きっての演技派俳優キム・ユンソク。
★韓国で530万人を動員した大ヒットヒューマンドラマの本格日本語小説!「ワンドゥギ」。

キム・ユンソク＆ユ・アイン主演 痛快青春ラブストーリー『ワンドゥギ』（日本語版）

タイトル ワンドゥギ
著者名 著：金呂玲（キム・リョリョン）
訳者名 訳：白香夏（ペク・ヒャンハ）
価　格 定価 : 本体1,490円
ISBN 192-0097-01490-4
判　型 四六判
ページ数 296ページ
出版元 コリーヌファクトリーLLC

ソウルの下町、坂の途中にある屋上部屋。
他の人たちよりも身長は小さいけれど、自分にとってだけは誰より大きい存在である父といつからか家族になた障碍のある叔父と一緒に暮らす高校生 ワンドゥギ。
貧しくて不遇な家庭環境に勉強もできない問題児だけれど、ケンカではだれにも負けない。
お金も、夢も、未来への希望もないワンドゥギが、切実に願っていることがたったひとつだけあった。ワンドゥギをネチネチいびる担任の「糞トンジュ」がどうか死んでくれること! ことあるごとにワンドゥギに干渉し、あげくの果てには隣りの屋上部屋の家で生活しながら昼夜関係なく自分を呼びつける「糞トンジュ」。
今日もワンドゥギは教会をたずねては全身全霊をかけて必死に祈りをささげる。

「神様！お願いですから糞トンジュを、どうか糞トンジュを殺してください！」

ソウルのダウンタウンを背景に人情味あふれる愉快で特別な彼らの時間が始まる！
「愉快、爽快、痛快！」。『ワンドゥギ』を読みながら
自然に思い浮かべた言葉である。
障がい者や移住労働者問題など、韓国社会に存在する偏見について
これほど愉快に読み解いてみせた小説を、これまで読んだことがない。
そうかと思えば、要所要所で鼻の奥をツーンとさせるのだから、感動も
なかなかのもの。競争することに疲れた孤独なこの時代の若者たちに
勧めたい一冊だ。